山茱萸(さんしゅゆ) ・ 沈丁花(じんちょうげ)
●山茱萸(さんしゅゆ)
早春に、葉に先だって枝一面に、鮮やかな黄色い花火のような小さな花が20~30輪ほど放射状に固まって咲き、秋になると葉のわきに赤く熟した実が鈴なりになります。
花(木)の名は、漢名の山茱萸の音読みで、山のグミ(茱萸)で、果実が茱萸(中国ではサンショの意)に似ていることに由来します。
花言葉「持続」「耐久」は、1.5~2cmほどの赤く熟した楕円形の果実が薬用になることからつけられたそうです。
●沈丁花(じんちょうげ)
沈丁花は、梔子や金木犀と並んで三大香木の1つとされる、春にピンクの花を咲かせる樹木です。
花のさわやかな甘い香りは、香水としても利用されています。ピンク色の小さな花を20個ほど枝の先端に咲かせ、満開になると小さなポンポンのような花姿になります。
沈丁花の花として知られているピンクや紅色の部分は、正確にいえば花びらではありません。
花びらのように見えるのは、「萼(ガク)」という花びらの下に生えてくる葉っぱのことです。
この萼が変形して色づいた部分を、一般的に沈丁花の花びらと呼んでいます。
花言葉は、「不死」「不滅」「永遠」。
開花時期は、2~4月。