春の写句 1
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薄氷や畦道踏んで新学年
春の雪小芽隠れが少しあり
鶯や朝と交わして鳴き謳い
咲きつづく記碑の坂道山つつじ
遠足寺運慶閻魔騒がしや
煩忙を忘れてみゆる野の薊
赤々と紅詰草や天めざし
散る花や散るを見とどけ八重桜
げんげんの群れ漂いて田圃雲
花の香に澄む声遠く鶯か
海棠の花回廊や妙本寺
春待ちて春謳わずや木瓜の花
山茶花や夜雨滴りて春の顔
朝光や露と遊びし藪椿
春めくや夜雨一番の藪椿