白粉花(おしろいばな) ・ 石蕗(つわぶき)
●白粉花(おしろいばな)
花名の白粉花(オシロイバナ)は、黒いタネの中にある胚乳が、白粉(おしろい)に似た白い粉であることに由来します。また、午後4時ごろから芳香を放つ花を咲かせるため、夕化粧(ユウゲショウ)の別名もあります。
花言葉の「臆病」「内気」は、人目を避けるように夕方から咲き始めることにちなみます。また「恋を疑う」の花言葉は、同じ株から赤や白といった違う色の花をつけることに由来するそうです。
●石蕗の花(つわ)
晩秋から初冬にかけて、光沢のある濃い緑の丸く大きな葉の間から長く伸びた花茎の先に、鮮やかな黄金色の花が次々と咲きます。古くから食用や観賞用で親しまれてきた花です。
花の名は、葉がフキ(蕗)の葉に似て、葉につやのあることからのツヤハブキ(艶葉蕗)が転訛したという説や、葉が厚いことからのアツハブキ(厚葉蕗)が転訛したという説などがあります。漢字の石蕗は、海岸や海辺の林などの岩や崖の間に自生していることからきています。
花言葉「愛よよみがえれ」は、日当たりの悪い庭や生垣の下でも、黄色い花のひときわ目立つ美しさにたとえたものです。また、「困難に負けない」は、海岸近くの岩場の厳しい環境に耐え、日陰でもつやつやとした葉が美しく、他の花の少なくなる頃に大きな黄色の花を咲かせることからつけられたようです。