沈丁花(じんちょうげ) ・ 木瓜の花(ぼけ)
●沈丁花(じんちょうげ)
沈丁花は、梔子や金木犀と並んで三大香木の1つとされる、春にピンクの花を咲かせる樹木です。
花のさわやかな甘い香りは、香水としても利用されています。ピンク色の小さな花を20個ほど枝の先端に咲かせ、満開になると小さなポンポンのような花姿になります。
沈丁花の花として知られているピンクや紅色の部分は、正確にいえば花びらではありません。
花びらのように見えるのは、「萼(ガク)」という花びらの下に生えてくる葉っぱのことです。
この萼が変形して色づいた部分を、一般的に沈丁花の花びらと呼んでいます。
花言葉は、「不死」「不滅」「永遠」。
開花時期は、2~4月。
●木瓜の花(ぼけのはな) 緋木瓜・更紗木瓜・木瓜
木瓜は3~5月に赤、白、ピンク、オレンジの花を咲かせます。
11月頃から花が咲き始めるものもあり、春に咲くものと区別して「寒木瓜」と呼ばれています。
また、花後の9~10月には青い実をつけます。実は香りがよく、果実酒やジャムが作って楽しむことができます。
たくさんの花言葉をもっていますが、どれも由来や意味は伝えられていません。ただ、「先駆者」という花言葉は、織田信長が家紋としてボケを用いていたことに由来しているとされています。
花色は、白、赤、ピンク、オレンジ。
開花時期は、3~5月。