白木蓮(はくもくれん) ・ 沈丁花(じんちょうげ)
●白木蓮
白木蓮はモクレンの仲間で、真っ白な花が春の訪れを感じさせてくれる落葉高木の1つです。
花が開くと風が上品な香りを運び、心を和ませてくれます。
白木蓮はモクレン属の植物で、厳密には木蓮(別名、紫木蓮)とは異なります。
白木蓮は樹高10~15mほどに生長し、春になると新葉が出る前に大型で厚みのある白い卵形の花を上向きにたくさん咲かせます。
紫木蓮に比べて開花時期が早く、2~3日ほど咲いた後に枯れてしまいます。
花びらは肉厚で、満開になると強い香りを放つことが特徴です。また白木蓮の性質のもう1つが開花期に葉っぱをつけないことがあります。また、花は完全に開ききらず、斜め上向きに白い花を咲かせるのが特徴です。
花言葉は、「気高さ」。開花時期は3~4月。
●沈丁花(じんちょうげ)
沈丁花は、梔子や金木犀と並んで三大香木の1つとされる、春にピンクの花を咲かせる樹木です。
花のさわやかな甘い香りは、香水としても利用されています。
ピンク色の小さな花を20個ほど枝の先端に咲かせ、満開になると小さなポンポンのような花姿になります。
沈丁花の花として知られているピンクや紅色の部分は、正確にいえば花びらではありません。花びらのように見えるのは、「萼(ガク)」という花びらの下に生えてくる葉っぱのことです。この萼が変形して色づいた部分を、一般的に沈丁花の花びらと呼んでいます。
花言葉は、「不死」「不滅」「永遠」。開花時期は、2~4月。