射干(しゃが) ・ 桃の花(もものはな)
●射干(しゃが)
射干は、日本に古くから自生し人里近くで見かけることのできるありふれた花の1つです。
アイリスとは一味ちがった可憐さがあり和の庭によく合う雰囲気を持っています。
アヤメ科・アヤメ属に分類される常緑性の多年草で、中国が原産とされ日本にも古くから帰化していました。人里近くの森などやや湿った薄暗い場所に自生し、根茎を伸ばして広がります。
葉っぱの形が鋭い剣を思わせ、人が踏み入らない日陰に花を咲かせる姿にちなんで、「反抗」という花言葉が付けられました。
開花時期は、4~5月。
●桃の花(もも)
梅の花が終わる頃、桜とともに咲き始める桃の花。
の名称の由来は諸説ありますが、たくさんの実がなることから「百(もも)」が果実の名前になったという説や実が赤いので「燃実(もえみ)」が転じたとする説もあります。
桃の国原産は中国ですが、日本への渡来はかなり古く、弥生時代の出土品の中からモモの種子が見つかっています。中国では桃には不老長寿を与え、邪気を払う神聖な力があると信じられていました。
日本でも古くから鬼や悪魔を退散させる魔除けの力があるとされ、女の子の成長と幸福を願う行事として、桃の節句が広まったともいわれます。
花言葉は、「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立ての良さ」。
開花時期は、3~4月。