秋の写句 2
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秋蝶のゆらゆら寄りて東慶寺
秋冷の薄闇をぬけ正統院
風ながれ自転車踏んで稲穂みる
秋づいて鳴き重なりぬ午後のもり
触れ落ちて葛はらはらと散り積り
割石榴ゴロンゴロンとぶら下がり
小さきは花辯コスモスロゼの色
秋冷の漏れる川面が目を奪い
秋めくや野猫佇む草路かな
濡れ続く小路をとおる墓参かな
送り火のゆらりと消えて吾子笑う
三毛猫の鈴も鳴りやむ門火かな
迎火やけむりにあやる猫も居ず
禊萩や露なき野辺にゆらぎ立