新年の写句 1
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コロナ禍哉吾子不帰梅一輪
初春やうごかぬ小鷺凛とする
寒雀どこで群れ鳴く霜の草
明けゆきて初撮り的は鵯のこえ
七草や寝床でまるく計をたて
三日はや吾子去りさむし戻り酒
鵜の一羽水をひろげる狗日かな
初声の鵯の枯れ木に犬の声
初空や凍てつくしじま明けてゆき
透けてゆく正月七日梅一輪
初日さす梅一輪の空仰ぐ
初写し木瓜の枯れ木や朱はふたつ
初声や鵜りんりんと朝凍れる
吾子発ちて荷送る妻は六日年
三日はや初撮り終えて年の計
端月や二の人生の頃あいよ
初鶏や我が子が去りて年の計
吾子帰り母元旦にはしゃぎ居り