沈丁花(じんちょうげ) ・ 蕗の薹(ふきのとう)
●沈丁花(じんちょうげ)
沈丁花は、梔子や金木犀と並んで三大香木の1つとされる、春にピンクの花を咲かせる樹木です。
花のさわやかな甘い香りは、香水としても利用されています。ピンク色の小さな花を20個ほど枝の先端に咲かせ、満開になると小さなポンポンのような花姿になります。
沈丁花の花として知られているピンクや紅色の部分は、正確にいえば花びらではありません。
花びらのように見えるのは、「萼(ガク)」という花びらの下に生えてくる葉っぱのことです。
この萼が変形して色づいた部分を、一般的に沈丁花の花びらと呼んでいます。
花言葉は、「不死」「不滅」「永遠」。
開花時期は、2~4月。
●蕗の薹(ふきのとう)
早春、土の中からつぼみを出しその後、葉が出ます。
冬に黄色い花をつけることから「冬黄(ふゆき)」が略されフキ、花をつける茎、花茎が薹となり、「ふきのとう」といわれるようになったと言われています。
キク科フキ属のフキノトウ(蕗・苳・款冬・菜蕗)の薹(学名:Petasites japonicus)は日本では蕗、苳、款冬、菜蕗と言った名前が付いています。
開花時期は2月~3月。花色は黄色、白色。
言葉の「待望」は、早春に芽吹く「春の味覚」の一つで、その独特の滋味を待ちかねられる存在であることからと、言われます。