山吹(やまぶき) ・ 蓮華草(れんげそう) ・ 椿(つばき)
●山吹(やまぶき)
山吹は、日本や中国を原産とする落葉低木で、樹高は1~2mほどに生長します。葉っぱは卵型で縁にギザギザがあり、全体に毛が生えています。表面が濃い緑、裏面は淡い緑色をしていることが特徴です。
4~5月には、鮮やかな黄色の花を枝の先にたくさん咲かせます。花の直径は2~3cmと小さく、花びらは一重もしくは八重です。この花の姿が美しく、たくさんの和歌にも読まれてきたことから、山吹は春の季語とされます。
花言葉は、「気品」「崇高」。
開花時期は、4~5月。
●蓮華草(れんげそう)
道端や公園など、ふとした瞬間に気づくことの多い蓮華草の花。白詰草をピンクや薄紫色に染めたような見た目がかわいい花です。また蓮華草は肥料として田んぼにまかれていたり、蜜がハチミツの元となったりと、私たちの生活の色々な場面で活躍してくれている草花です。
利尿や解熱作用のある民間薬として古くから利用されてきたため、この薬効にちなんで「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「心が和らぐ」というは花言葉が付けられました。
開花時期は、4~5月。
●椿(つばき)
日本の花木の代表である椿は、昔から庭木として人気があります。
赤色の花言葉は、控えめなすばらしさ・気取らない優美さ・謙虚な美徳。別名は、耐冬花(タイトウカ)、藪椿(ヤブツバキ)。
椿はその美しさから人気のある花木ですが、花がポトリと落ちる様が武士の首が切り落とされる様子と重なることから縁起が悪い花ともされています。花びらは5~12cmと大輪のものが多く開花時期は、2〜3月頃の冬の寒い時期が見頃です。椿とよく似た花木に「山茶花(サザンカ)」があり、2つは同じツバキ科ツバキ属の植物ですが、特徴に違いがあることから同じものとしては扱いません。椿は、平たく花が咲かず(カップ状になる)まるごとポトリと落ちて散ります。一方、山茶花は、平たく花が咲き、それぞれの花びらが散ります。椿の花色は、白 、ピンク、赤、黄色の単色のもの以外に、斑入りや絞り、覆輪など花色が豊富な植物です。また、花の咲き方も、一重咲き、八重咲き、唐子咲き、牡丹咲き、獅子咲き、千重咲きがあり、日本だけでも1,000種類、世界には6,000種類が存在するとされています。
開花時期は、3~5月。