鎌倉瑞泉寺の

冬桜(ふゆざくら) ・ 三椏の蕾(みつまた) ・ 蠟梅(ろうばい)


■鎌倉瑞泉寺の冬桜(ふゆざくら)

冬桜(ふゆざくら) 瑞泉寺水戸光圀公から献上されたといわれる冬桜 170111撮影
冬桜(ふゆざくら) 瑞泉寺水戸光圀公から献上されたといわれる冬桜 170111撮影

 

●冬桜(ふゆざくら)

 

 

冬桜は、冬に咲く桜のことです。桜というと、日本の春を代表する花ですが、寒い冬に咲く冬桜にも凛とした美しさや儚さがあります。

 

花言葉の「冷静」は、冬の寒く澄み切った空に、凛とした姿で咲くことが由来となりました。

 

冬桜とは、山桜(ヤマザクラ)と豆桜(マメザクラ)が交配して生まれた雑種のことを指します。ただ、最近では名前の通り、冬(10~1月頃)に咲く桜の総称としても使われるようになりました。花は中輪サイズで、白から淡いピンク色の小さな花びらを咲かせます。

 

葉っぱが小さいことから、小葉桜(コバザクラ)、10~12月と4月の2回開花期があることから、四季桜(シキザクラ)と呼ばれることがあります。開花時期は10月~1月。花の色は白、薄ピンク。

 




■鎌倉瑞泉寺の三椏の蕾(みつまた)

三椏の蕾(みつまたのつぼみ) 瑞泉寺 170111撮影
三椏の蕾(みつまたのつぼみ) 瑞泉寺 170111撮影

 

●三椏の蕾(みつまたのつぼみ)

 

 

真っ白なミツマタの蕾(つぼみ)が、まるで雪が積もったような風情です。

 

ミツマタの花は、〝黄色い花〟か、〝赤い、朱色の花〟か、いずれかの花が開花するのだそうです。三椏(みつまた)という字の意味は、ミツマタの木の枝(えだ)が必ず3つに分かれることからだそうです。

 

花言葉は、「強靭」、「壮健」、「以外な思い」、「永遠な愛」、「肉親の絆」。

「強靭」「壮健」は、樹皮の繊維が強いことで日本では紙幣の原料となることからの由来から、「永遠な愛」「肉親の絆」は、ミツマタから作られる和紙が、長期保存にも耐えることから転じて、長く続く縁や絆をイメージしたと言われます。

 

ミツマタの花の開花期は、3〜4月。

 




■鎌倉瑞泉寺の三椏の蕾 2018

三椏の蕾(みつまた) 瑞泉寺 180118撮影
三椏の蕾(みつまた) 瑞泉寺 180118撮影


■鎌倉荏柄天神社の三椏の蕾 2018

三椏の蕾(みつまた) 荏柄天神社 180118撮影
三椏の蕾(みつまた) 荏柄天神社 180118撮影

三椏の蕾(みつまた) 荏柄天神社 180118撮影 
三椏の蕾(みつまた) 荏柄天神社 180118撮影 

■鎌倉瑞泉寺の蠟梅(ろうばい)

素心蠟梅(そしんろうばい) 瑞泉寺 170111撮影
素心蠟梅(そしんろうばい) 瑞泉寺 170111撮影

 

●蠟梅(ろうばい)

 

 

蝋梅(ロウバイ)とは、クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属の広葉の落葉低木の一種です。

 

花言葉は、「慈愛」「優しい心」「先見」「先導」。「慈愛」「優しい心」は、花の少ない冬の時期にひっそり黄色い花を咲かせることから由来していて、「先導」「先見」は、春に咲く花より先だって咲くことから由来しているといわれています。

 

早いモノは12月頃に、遅いモノでも2月頃に葉に先駆け、梅に似たロウ細工の様な半透明の黄色い花をうつむき加減に咲かせます。

 

蝋梅にはいくつかの種類がありますが、そのうち主に見かけるのが「和蝋梅(ワロウバイ)」「満月蝋梅(マンゲツロウバイ)」「素心蝋梅(ソシンロウバイ)」の3種類です。

 

一般的に目にするのが素心蝋梅です。